どうも秋山です。
CGのセミナーにけっこう行くんですけど、講師の解説の仕方にもいろいろあって参考になりますね。
では、Mayaの学習を始めましょう!
後で他の人に教えるつもりで学習を進めていくと効果的ですよ。
前回の続きです。この章は、Maya2018用です。Maya2017以前のバージョンのMayaをお使いの場合は、やらなくていいですよ。
今回は、下図のように、Arnold RenderViewで一部をレンダリングするなど、もう少しいじってみようと思います。
プロジェクトディレクトリーをセットする
horizontStudio_projectにセットしてください。
前回作成したhorizontStudio_07.mbを開いてください。
Arnold RenderViewでレンダリングする
Arnold→Arnold RenderViewを実行して、ArnoldのRenderViewを表示してください。
Arnold RenderViewの左から2番目にあるカメラ設定欄でcameraShape1に設定してください。
と書きたいところなんですが、もしかしたら下図のようになっていて、設定できないかもしれません。Mayaを起動した直後だと、このようなことがあるんですね。
仕方がないので、とりあえずレンダリングサイズを先に変更しようと思います。
Arnold RenderViewのメニューのView→Test Resolution→50%を実行してください。
そして、カメラを指定しないまま、レンダリングしてしまおうと思います。
Arnold RenderViewのメニューのRender→Update Full Sceneを実行して、レンダリングしてください。
下図で示したように、Arnold RenderViewの右上にあるRefresh Renderボタンを押してもいいですよ。
一回レンダリングすると、なぜかカメラを設定できるようになるんですね。
Arnold RenderViewの左から2番目にあるカメラ設定欄でcameraShape1に設定してください。
Arnold RenderViewのメニューのRender→Update Full Sceneを実行して、レンダリングしてください。
または、Arnold RenderViewの、右から二番目のRefresh Renderボタンを押してもいいですよ。
camera1の視点でレンダリングすることができました。
Arnold RenderViewの1:1ボタンを押して下さい。
Arnold RenderView内にカーソルを置いて、Altキー+RMB(右マウスボタン)でドラッグして、レンダリング画像を見やすい大きさに拡大表示してください。
画像にはノイズが目立ちますが、気にしないでいきましょう。
Arnold RenderViewでオブジェクトを選択する
Ctrlキー+Aキーを押して、AEを表示してください。
もし、ショートカットキーが効かない場合は、一度ビュー上部をクリックするといいですよ。
Attribute Editot(AE)が表示されました。
Arnold RenderViewの中で、各オブジェクトをクリックしてみてください。
少し白っぽくなるのがわかると思います。
AEには、クリックしたオブジェクトの情報が表示されています。
このように、Arnold RenderViewの中でクリックすると、オブジェクトを選択することができるんですね。
マテリアルのタブをクリックして、オブジェクトにアサインされているマテリアルを確認してみてください。
各オブジェクトをクリックして、aiStandardSurfaceがアサインされていることを確認してください。
Arnold RenderViewの中で一番右にあるメタリックなオブジェクトをクリックして、選択してください。
AEにaiStandardSurface11を表示してください。
Presetsボタンを押して、Brushed_Metal→Replaceを実行してください。
元から、その設定になっていたので、変化しなかったと思いますが、あらためて磨かれた金属の材質に設定しました。
Arnold RenderViewでレンダリングを自動更新する
レンダリングしようと思います。
でもちょっと待ってください。今回は、Arnold RenderViewの右上にある赤い三角ボタンを押してください。
これもレンダリングするボタンなんですね。
レンダリングすることができました。
右上の赤い三角ボタンが四角になっていますね。これなんでしょうね。
aiStandardSurface11のSpecular欄のRoughnessのスライダーを動かしてみてください。
レンダリング画像が、即座に更新されていますね。
Arnold RenderViewで一部をレンダリングする
Arnold RenderViewの、Regionボタンを押してください。
右にあるメタリックなオブジェクトを囲むようにドラッグしてください。
囲んだところだけ、レンダリングが自動更新されるようになりました。
aiStandardSurface11のSpecular欄のRoughnessのスライダーをさらに動かしてみてください。
メタリックの材質がいい感じになるようにRoughnessの値を変更してみてください。
0.2~0.5くらいが目安です。だいたいでいいですよ。
Arnold RenderViewの赤い四角ボタンを押して、レンダリングが自動更新されるのを止めてください。
Arnold RenderViewのResionボタンを押して、オフにしてください。
今度は、左にあるガラスのオブジェクトをクリックして、選択してください。
もしかしたら、クリックしても選択できないことがあるかもしれません。
そういう場合は、Refresh Renderボタンを押して、もう一度レンダリングし直してください。
AEにaiStandardSurface10を表示してください。
Presetsボタンを押して、Glass→Replaceを実行してください。
元から、その設定になっていたので、変化しなかったと思いますが、あらためてガラスの材質に設定しました。
先ほどと同じ手順で、材質を微調整してみようと思います。
Arnold RenderViewのResionボタンをオンにしてください。
左にあるガラスのオブジェクトを囲むようにドラッグしてください。
Arnold RenderViewの右上にある赤い三角ボタンを押してください。
囲んだところだけ、レンダリングが更新されるようになりました。
AEにaiStandardSurface10を表示してください。
aiStandardSurface10のTransmission欄のWeightのスライダーを動かしてみてください。
これは、透明度のアトリビュートです。
aiStandardSurface10のTransmission欄のWeightの値を変更すると、ガラスの透明度が変わることを確認してください。
下図は、Weightの値を0.5くらいにしたところです。
最終的には、Weightの値は、1に設定してください。
あと、Arnoldで透明な材質を表現する場合に重要な設定があります。
AEにpCylinderShape10のタブを表示してください。
Arnold欄のOpaqueのチェックをはずしてください。
なんでこういう設定をするのかとか、深く考えなくていいです。こういうものだと覚えておいてくださいね。
Arnold RenderViewの赤い四角ボタンを押して、レンダリングが自動更新されるのを止めてください。
Resionボタンを押して、オフにしてください。
Arnold RenderViewのRefresh Renderボタンを押して、もう一度レンダリングし直してください。
まだサンプリングの精度は低いままですし、レンダリング画像サイズは、50%のままです。
次に使う人のことを考えて、View→Test Resolution→100%を実行しておいてください。
シーンデータを保存する
horizontStudio_08.mbというファイルネームで、シーンデータを保存してください。
今回は、ここまでです。
次回、Arnold専用のライトを使ってみようと思います。
ライティング・レンダリング⑦(Maya2018) まとめ
Arnold RenderViewでカメラを設定できない場合には
Arnold RenderViewの左から2番目にあるカメラ設定欄でcameraShape1に設定しますが、Mayaを起動した直後だと、設定できないことがあります。
そういう場合は、カメラを指定しないままで、一度レンダリングしてください。
Arnold RenderViewでレンダリングするには
Arnold RenderViewのメニューのRender→Update Full Sceneを実行して、レンダリングしてください。
または、Arnold RenderViewの右上にあるRefresh Renderボタンを押してもいいです。
Arnold RenderViewでオブジェクトを選択するには
Arnold RenderViewの中でオブジェクトをクリックすると、オブジェクトを選択することができます。
Arnold RenderViewでレンダリングを自動更新するには
Arnold RenderViewの右上にある赤い三角ボタンを押してください。
もう一度そのボタンを押すと、自動更新を止めることができます。
Arnold RenderViewで一部をレンダリングするには
Arnold RenderViewの、Regionボタンを押してください。
レンダリング画像の一部を囲むようにドラッグしてください。
囲んだ部分だけをレンダリングすることができます。
Arnoldで透明な材質を表現する場合には
オブジェクトのシェイプノードをAEに表示してください。
Arnold欄のOpaqueのチェックをはずしてください。
この章で学んだことを、他の人に教えることができますか?教えることができるなら大丈夫です。もし、そうでない場合は、もう一度復習しておいてくださいね。
今回はここまでです。
よくがんばりました。
もし、もっとまとめて学習を進めたいという人は、ご相談ください。家庭教師や事務所での研修も受け付けておりますよ。